山岳保険じゃ不十分?たった20gの遭難対策『ココヘリ』がアツい!

ヒトココのロゴと登山者

ここでは、遭難者捜索サービス『ココヘリ』についてまとめました。

  • 遭難したときのための対策がしりたい
  • そもそもココヘリってなに?
  • ほんとうにココヘリって意味あるの?

こんな疑問をもつ登山者に向けて、『ココヘリ』を知り、そして検討してもらうために、いろんな面から掘り下げてみました。

また、うしろのほうでお得な『ココヘリ』の入会方法についても紹介しています。

Q&A方式でまとめたので、気になるところだけ読んでも大丈夫ですよ!

ソウジュ

ココヘリについてまったく知らないひとは、はじめから順によんでいくのがおすすめです!

ココヘリとは?

ココヘリは、「会員制の遭難者捜索サービス」です。

いくつか条件はありますが、ココヘリに入会していれば、遭難したときに無料でヘリコプターで捜索してもらうことができるんですね。

特徴的なのは、『発信機の電波』と『ヘリコプター』をつかった捜索スタイル(くわしい仕組みは後述します)。

年会費は3650円で、1日あたり10円。

初年度はさらに入会金3000円がかかりますが、遭難対策としてはかなりお手軽なこともあり、登山者や業界で注目のサービスなんです。

ココヘリ公式ホームページ

山岳保険とココヘリの違いは?

両者のちがいは、以下のとおり。

  • 『山岳保険』は、捜索費やケガの治療費をカバーしてくれるもの
  • 『ココヘリ』は、遭難したひとをできる限りはやく発見するもの

こうやって見ると、遭難対策としては、山岳保険のほうがメリットが分かりやすいように思えますよね。

でも、じつは山岳保険にはおおきな落とし穴があるんです。それが、捜索しても見つけてもらえずに『行方不明』になってしまうパターン。

『行方不明』になってしまうと、のこされた家族にとんでもなく大きな経済的負担をかけてしまいます。

  • 生命保険がうけとれないうえ、掛け金を払いつづけなければいけない
  • 住宅ローンの支払いが免除されない
  • 解雇あつかいになり、退職金がもらえない

「死んでしまったら、見つかろうと行方不明だろうとどっちでもいい」というのはぼくら登山者の勝手なかんがえであって、のこされた家族にしてみれば、「たとえ死んでしまっても、見つかるのと見つからないのとでは天と地ほどの差がある」というのが事実なんですね。

『山岳保険』と『ココヘリ』の両方に加入しても損することはないですし、むしろ両方加入したほうがベターです。

ココヘリの仕組みが知りたい!

ココヘリの仕組みは、かなりシンプル。

①入会すると、ちいさな発信機(会員証)がとどく

②コンパス(オンライン登山届提出サービス)で登山届をだす

③発信機をONにして登山する

④遭難したときに家族(緊急連絡先)の依頼でヘリが出動

⑤発信機の電波を探知して、遭難者の場所をさがす

⑥警察などに救助をひきつぐ

大切なところをぬきだすと、「発信機の電波をつかって遭難者をみつける」というのがココヘリのポイントです。

遭難者の位置をピンポイントで特定することを可能にしたことは、革新的だといえるでしょう。

ヨウコ

でも、GPSがあれば現在地はわかるよね…?

ソウジュ

遭難した本人はGPSで場所がわかるかもしれないけれど、電波がなければ捜索者にはつたえれらないからね

ちなみに、『ココヘリ』はあくまで『捜索サービス』なので、みつけてもその場で救助してもらえるわけではありません。警察など救助のプロに遭難者の位置をつたえて、救助してもらうかたちになります。

ヒトココとココヘリの違いは?

『ココヘリ』を知るうちに、『ヒトココ』とういうワードに出会ったひともいるでしょう。

どちらも密接にむすびついているのですが、名前も似ていてややこしいので、ここらで整理しておきましょう。

  • 『ヒトココ』は、電波の発信機のこと
  • 『ココヘリ』は、『ヒトココ』の電波とヘリコプターをつかった『遭難者捜索サービス』のこと

先ほど「ココヘリに入会すると、会員証として『小型の発信機』がもらえる」とかきましたが、この『小型の発信機』が『ヒトココ』といわれるもの。

実際には『ヒトココ』には、子機(電波を発信するやつ)と親機(電波を受信するやつ)があって、ココヘリの会員証としてもらえるのは、電波を発信する『ヒトココの子機』のほうです。

ヨウコ

じゃあ、親機はどこいったの?

ソウジュ

親機は『ココヘリ』のヘリコプターに積んであるんだ!

つまり『ココヘリ』というのは、この『ヒトココの親機(電波を受けとるほう)』をヘリコプターに載せておいて、『ヒトココの子機=会員証』の電波を探知することで遭難者をさがしているんですね。

ココヘリの実績と効果は?

気になるココヘリの実績ですが、2018年8月現在、「捜索開始から3時間以内の発見率が100%」ということになっています。

100%とはいっても4件中4件なので、データの母数はもうすこしほしいところですね。

「絶対に見つかる!」とは思わないほうがいいですが、実績からいうと「かなり高確率で、短時間のうちに見つけてもらえる」と考えていいでしょう。

ココヘリのメリット・特典は?

ココヘリには入会金(初年度のみ)3000円と年会費3650円がかかりますが、2018年4月からプラスアルファで特典が追加され、「実質無料!」と言えるくらいにメリットが充実してきています。

  • ココヘリの捜索サービスがうけられる
  • 会員ポイントがもらえ、登山用品を特別価格で買える
  • 登山用品の保険5万円がつく

ココヘリの捜索サービスは当然なのでここではスキップして、他のふたつについてチェックしていきましょう。

会員ポイントがもらえ、登山用品が特別価格で買える

ココヘリのポイントキャンペーン

ココヘリの会員は、毎年3650ポイントがもらえ、登山用品の購入につかうことができます。

対象の登山用品は、ミレー・ノースフェイス・レキなどのアウトドアメーカーから厳選された16種のアイテム。

また、2018年9月30日までに『BBG(ベストバイギア)のココヘリ入会キャンペーン』から入会すると、最大10000ポイントがもらえる模様。入会するなら、今がチャンスかも?!

登山新三種の神器!ココヘリ体験記 | BBG

5万円の登山用品保険がつく

ココヘリの登山用品保険

さらに、会員には5万円までの『登山用品の補償サービス』がつきます。

「ココヘリを携帯中」という条件はありますが、盗難以外にも、登山用品の破損まで対象になるのはとてもありがたいですね。

ソウジュ

登山用品は消耗品ですし、「登山中になにかが壊れた」というのはほんとうによく聞く話。それが補償されるのはすごい!

ちなみに、自己負担金として5000円は払わなければいけないようです。

ココヘリにデメリットはないの?

ココヘリはすばらしいサービスなのですが、デメリットはないのでしょうか。

実際に遭難するコンディションを想定して、デメリットを洗い出してみました。

① 前提として、登山届の提出が必須

② 基本的には捜索・発見は遭難した次の日以降になる

③ ヘリが出動できない天気だと捜索してもらえない

④ 発信機の電波がよわい(?)

⑤ 3回の捜索で見つからなければ追加でお金がかかる

登山届の提出なしに捜索はできない

デメリットというほどのことでもないですが、ココヘリの捜索には登山届は必須。

もしうっかり登山届をださずに遭難してしまった場合は、ココヘリに入会していても意味がありません。

登山届のない遭難者の捜索がどれほど苦労するのかというのは、『jROの奥多摩捜索レポート』が参考になります。ココヘリをつかった事例ではありませんが、遭難から発見までに1年以上かかってしまっています。

「登山届をだすのは当たり前」という風潮を根付かせる、という意味では、逆にメリットとしてとらえらることもできますね。

ルポ奥多摩捜索 | jRO

捜索・発見は遭難した次の日以降になる

まず、遭難したばあい「その日のうちに捜索・発見」というパターンはとても稀なことで、これはココヘリに加入していても変わりません。

そもそもココヘリが有効なのは「遭難者に連絡手段がないとき」ですよね(連絡手段があれば、現在地をそのまま警察につたえることができるので)。

そうなると、まず「遭難した」というのがわかるタイミングは、「予定下山時刻を大幅にすぎてもおりてこないとき」、つまり、夜ということになります。

ちなみに、『コンパス(登山届共有サービス)』をつかっていても、下山届未提出のメールは下山予定時刻の3時間後になります。

ヘリは夜は飛べないので、捜索のスタートははやくても次の日の朝から。遭難者は、最低でもひと晩、なんとかして山のなかで生き延びなければ助かりません(先述のとおり死んでいた場合でも発見には意味がありますが、現実的視点として)。

ヘリが出動できるコンディションでないと捜索してもらえない

ふたつめに、ヘリが飛べるかどうかというのは、その日の天候に大きく左右されます。

ヘリコプターは『有視界飛行』といって、視界がないときには出動できませんので、ガスや雲がひどいときや、早朝・夜間には出動できません。

台風や豪雨など、ひどい天気のときこそ遭難しやすいですしはやく発見してもらいたいものですが、そういった天気だと、そもそもヘリによる捜索ができないことが多いでしょう。

発信機(ヒトココ)の電波には不安がのこる

『ココヘリ』の要となる発信機『ヒトココ』ですが、その電波と捜索能力には疑問が残ります。

たしかに公式サイトの捜索実績は100%なのですが、一般ユーザーによる検証実験では、ヒトココは遭難者役の位置を特定できていません。

検証の内容をざっくりまとめると、以下のとおり。

  • 筑波山で、『ヒトココ』の子機をもった遭難者役と、親機をもった捜索者役に分かれて実験をした
  • 親機によるサーチ(見通しのいい高台も含む)では子機の電波をキャッチできなかった
  • 正解地点をしったうえで、そちらに進んでいるあいだも、親機ではサーチできなかった
  • 遭難者の声がとどく距離(約160m)になって初めて、子機の電波をキャッチできた

山中とヘリからでは障害物や方向が違うのでなんとも言えませんが、使っている『ヒトココ』の子機・親機は『ココヘリ』で使われるものとおなじ。

「上空数キロメートル先から電波をキャッチできる」とされる『ヒトココ』ですが、入り組んだ谷など、遭難者のいる場所によって捜索力がおおきく変わってきそうな印象です。

また、実際につかうとすれば、遭難者は『ヒトココ』を近くの木にくくりつけるなど、できるだけ電波の送受信に有利なようにしてあげる工夫も必要かもしれません。

『ヒトココ』遭難救助の検証結果

3回以上の捜索は別料金がかかる

ココヘリのサービスは「捜索ヘリは1事案につき3回まで無料」とされています。

つまり、ひとつの遭難で3回捜索しても見つからなかった場合、さらに捜索をつづけるには別料金がかかる点はおさえておきましょう。

ヒトココのスペック・防水性やバッテリーもちは?

登山でつかうとなると、やはり発信機である『ヒトココ』子機の防水性やバッテリー性能は気になるところ。

  • 防水性能はIPX7(水深1mに30分間ひたしても浸水しない)
  • バッテリーは電波を発している状態で3ヶ月もつ
  • 充電時間は3時間以内
  • 使用温度は-20〜40℃
  • 重さは約20g
  • 雪による電波干渉にも強い900MHzの電波を発信

こうしてスペックをみると、かなり高性能で安心して使えそうですね。

ちなみに『ヒトココ』はメイドインジャパンで、パナソニックのグループ会社が生産しているようです。

お得にココヘリに入会するには?

さきほどもチラッと書きましたが、ココヘリはキャンペーンを使った方がお得になります!

jRO(ジロー)会員はココヘリ特別プランがお得

捜索費を負担してくれるサービス『jRO』の会員は、入会金3000円が無料になる『ジロココプラン』がおすすめです。

ポイントアップなどの特典はありませんが、3650円(税別)でココヘリのサービスがうけれらますし、登山用品の補償や通常の入会ポイントももらうことができます。

また、jROの入会金は2000円+年会費2000円の4000円。jROとココヘリにダブル加入すれば、ココヘリの通常入会+1000円で『山岳保険』と『ココヘリ』の両方に入れてしまいます。

ソウジュ

この機会にダブル加入というのも全然アリ…?

ジロココプラン

ココヘリだけ!というひとはBBGのキャンペーンがおすすめ

ココヘリだけ入会するならば、現時点でいちばんお得な『BBGのココヘリ入会キャンペーン』がおすすめです。

9月30日まで最大10000ポイントがもらえるので、入会するなら今がチャンス。このポイントはミレーやレキなどの登山用品の購入にあてることができます。

ソウジュ

実質無料を通りこして実質プラス…?

登山新三種の神器!ココヘリ体験記 | BBG

まとめ:家族がいて、ソロの多い登山者には『ココヘリ』がおすすめ!

注目のサービス『ココヘリ』をいろんな視点から掘り下げてきましたが、個人的には、かなり魅力的で、もっともっと頑張って伸びてほしいな、と感じています。

真価はわかりませんが、リスクマネジメントのひとつとして有効だと思いますし、とくに「家族がいてソロでの登山がおおい方」にはとてもおすすめのサービスです。

僕自身も、今年の秋にチャレンジする『北アルプス全山縦走』に向けて、ココヘリの入会を前向きに検討中です。

登山者は、ぜひいちど検討してみてください!

*本記事の画像は『ココヘリ公式ホームページ』から引用しております。

ココヘリ公式ホームページ

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