ここでは、アイゼンのメンテナンスについてまとめました。
アイゼンは金属の塊なので「メンテナンス…?」と思うかもしれません。でも、岩のうえを歩けば爪先は丸くなってしまいますし、濡れたまま放置するとすぐにサビだらけになってしまいます。
アイゼンは命をあずける大切な冬山装備。しっかりとメンテナンスしてあげましょう!
目次
アイゼンの手入れのしかた
まずは全体像から。
使いおわったら、まず乾燥。しっかりと乾かすことがメンテナンスの第一歩です。
アイゼンはいくつかのパーツでできています。パーツごとに分解してから手入れしていきましょう。
ヤスリをつかってアイゼンの刃を研ぎます。
サビがあるときはできるだけ落としましょう。
さらにサビが出ないように表面を保護します。
毎回すべてやる必要はありません。使いおわったらしっかりと乾かしてあげる。基本の手入れはこれだけでOKです。
その他のステップはアイゼンの状態に応じてやってあげましょう。とくにシーズンオフに入るまえにはひととおりやっておくことをおすすめします!作業時間の目安は2時間ほど。
アイゼンのメンテナンスに必要なもの
必要なものは以下のとおり。
- 古布
- 鉄やすり(研磨)
- シリコンスプレー(サビどめ)
- 新聞紙
- サビ落とし
手入れの内容に応じて用意してください。
写真にないですがサビ落としも別途用意してみました。
準備ができたところで、実際のメンテナンスについて見ていきましょう!
ソウジュ
アイゼンを分解する
分解といっても、道具は必要ありません。手ではずせる範囲で分解していきます。
ほとんどの12本爪アイゼンは、アイゼンの前後のブロックと中央のプレートの3つに分けることができますね。
グリベルの『エアーテック』というモデルでは、長さ調節部分を持ちあげるとプレートがはずれて3つのパーツに分かれます。バンドもはずしてしまってもOKです。
モデルによっては分解できないこともあると思うので、「できる範囲で分解する」くらいに考えておいてください!
ヤスリでアイゼンの刃を研ぐ
アイゼンの刃先は、使っていればすこしずつ鈍くなってきてしまいます。丸まってきたら研いであげましょう。
使えないほどではないですが、そこそこ丸まっているのが分かるとおもいます。
アイゼンを研ぐのに使うのは、鉄ヤスリ。
ソウジュ
アイゼンの刃を研ぐときのポイントは次のふたつ。
- 刃の『側面(上の写真参照)』を研ぐこと
- 角度を一定にすること
とくに①は大事で、側面以外を研いでしまうとアイゼンの強度がおちてしまうので気をつけてください。いちばん根気がいる作業です。がんばりましょう!
ソウジュ
すべての刃を削りおわったら、ブラシなどで鉄粉を落としてあげるとザラザラしなくていい感じになります。
アイゼンのサビをおとす
サビを落とす方法はいくつかありますが、今回は他のブログでも紹介されていたサビとり剤を用意してみました。
ソウジュ
綿棒をつかってサビとり剤を塗って、古布でふきとります(塗布後の放置時間は2-3分でした)。
こちらがビフォーアフター。もっと時間をおけばもっと綺麗にサビが落ちそうです!
使ってみた感想はこんなかんじ。
簡単にサビがおちる。とてもラク。
ねっとりしているので、意図しないパーツに付着することがない
匂いがキツイ
しっかりとふき取らないと金属にダメージを与えてしまう
ソウジュ
アイゼンのサビ対策をする
最後に、サビが発生しないように対策していきましょう。
使ったのはシリコンスプレー。新聞紙のうえで、それぞれのパーツの金属部分をメインにふきかけていきます。
シリコンスプレーは要はオイル。アイゼンには『アンチスノープレート』というシリコンのパーツ(写真の黄色いパーツ)がついているので、シリコンに悪影響をあたえないシリコンスプレーを使います。
ソウジュ
最後に、オイルを古布でふきとりましょう。完全にふきとるというよりも、余分なオイルを落としつつ全体に薄く塗りひろげるイメージ。
オイルはサビを浮かしてくれるので、軽めのサビならこれでも落とすことができますよ。
ソウジュ
手入れしたパーツを組みなおして完成!
はじめに分解したパーツを組み立てなおせば、アイゼンのメンテナンスは完了。バンドの金具が外側にくるのが正解です。左右を間違えないようにしてくださいね。
すこしサビは残ってますが、かなり綺麗になりました。オイルのおかげで光沢もでて、いい仕上がりです!
まとめ:アイゼンを手入れして快適なスノーシーズンを!
最後にもういちどアイゼンの手入れのステップをまとめておきます。
シーズンオフ・シーズンイン前にはしっかりと手入れして、快適なスノーシーズンを楽しみましょう!
コメントを残す