深紅に染まる鉢伏山で、咲き誇るツツジの花を愛でる日帰り登山

鉢伏山の山頂部

6月19日、長野県松本市の『鉢伏山(はちぶせやま)』へ行ってきたので、その様子をレポートします。

梅雨とは思えない好天のもと、絨毯のごとく咲き乱れるツツジに迎えられて、素晴らしい山行となりました。

ソウジュ

花に興味のない僕でさえ、すごすぎて言葉を失うほどの圧巻のツツジでした!

高ボッチ高原の主峰『鉢伏山』

まずは、今回登った『鉢伏山』と、登山ルートについてです。

鉢伏山は、百名山である『美ヶ原』と、『ゆるキャン△』の聖地として人気急上昇中の『高ボッチ山』のちょうど中間あたりに位置する、標高1928mの山。

高ボッチからさらに奥へとすすんだところにあるので、「高ボッチ高原の主峰」と言ったほうがピンとくるかもしれません。

鉢伏山の登山地図

主な登山ルートは2つ。

松本側の『扉温泉』を起点としたルート(赤)と、塩尻側の『高ボッチ高原』を起点としたルート(青)です。

また、高ボッチ高原から山頂のすぐ手間まで車道が伸びているため、車でアクセスすることも可能です(高ボッチルートは、その車道を使いつつ登る)。

個人的には扉温泉からのルートが断然おすすめですが、時間がないときには高ボッチ側から車でパッと登るという楽しみ方もできますし、何かあったときにエスケープルートが確保されているのもありがたいですね。

扉温泉ルートは、登り約3時間・下り約2時間と、ゆるっと日帰りで登るにはちょうどいい長さ。

数日前に、ほぼ登山未経験の友人から「登山がしてみたい!」というリクエストをもらい、「サクッと登れる2000mくらいの山で、楽しくて危険の少ない場所」という条件をクリアしたのが、「鉢伏山の扉温泉ルート」でした。

梅雨のまっただなかということもあり、直前まで天気予報から目が離せませんでしたが、この日の天気予報は「午前中は晴れ、午後からだんだん下り坂」というもの。

昼頃までに登頂して、午後はやめに降りてくるプランです。

登山口は扉温泉。松本からのアクセスも良好

登山口となる扉温泉は、松本駅から車で40分ほど。バスも出ていてアクセスがいいので、「松本で半日ヒマになってしまった」なんて場合にも重宝するかもしれません。

美ヶ原方面へと車を走らせ、ビーナスラインの手前で分岐して扉温泉へと向かいます。

明神館の看板

『明神館』という温泉旅館を100mほど通り過ぎたところが登山口です。駐車場は4-5台分ですが、朝8時の時点では1台停まっているだけでした。

トイレはないので、『明神館』でトイレをお借りしてスタート。早朝に登り始める場合は、道中のコンビニなどで済ましておいたほうがいいかもしれません。

それにしても、『明神館』は本当に素敵な雰囲気なので、いつか泊まりにきたいものです(まともな写真がなくてすみません)。

渓流とカラマツ林をゆく登山道

登山道は、いきなり滑りやすい土の急登で始まります。ここがこのルートの核心部ですが、一瞬なので大丈夫。

10分ほどで小さな渓流にぶつかって、そこからは渓流沿いのなだらかな登りになります。途中で少し離れることもありますが、このルートの約半分は、この渓流に沿って進んでいきます。

鉢伏山の扉温泉ルート

扉温泉ルートの渓流

気温の高い1日でしたが、沢沿いは涼しくて快適。樹林帯をひたすら進んでも飽きてしまいますし、一石二鳥です。

ちなみに、ちょうど1年前には島々谷(上高地へ向かう途中の『新島々』という駅から入山する)から霞沢岳へ登っており、「梅雨の晴れ間の沢沿いルート」というのは個人的な鉄板コースになってきているよう。

この季節ならではの、エネルギッシュな緑がたまりませんね。

登山道の新緑

苔むした登山道

ルートがなだらかなので、あまり「登っている」という感覚は強くなく、景色を楽しみながら歩いて気がついたら標高が上がっている、という感じ。今回は初心者と一緒なので、写真をとりながらのんびり歩きました。

ルートの中ほどから、登山道はカラマツ林の九十九折りへ。針葉樹特有のスラッとまっすぐに伸びた幹がならんだ様子も、見ていて飽きません。

カラマツの新芽

登山道のカラマツ

冬には、コンディション次第で素晴らしい霧氷を見せてくれます。

冬の鉢伏山

しばらくすると尾根に乗って、この標識を過ぎれば、山頂部はもう目と鼻の先。

鉢伏山登山道の標識 

鉢伏山の山頂付近

空が見えてきました!そして、なにやら赤い花が咲いていますね…

山頂部は圧巻のツツジが咲き乱れる

鉢伏山のツツジ

まったく気にしていなかったのですが、幸いなことにレンゲツツジが見頃を迎えていたようです。たしかに、先週おとずれた高ボッチ高原でも、ツツジが綺麗に咲いていたことを思い出します。

花にはあまり興味がないのですが、これだけ鮮やかに咲かれると目を奪われますね。

鉢伏山のツツジ

鉢伏山荘の駐車場

鉢伏山の山頂部はなだらかな丘のようになっていて、『鉢伏山荘』という山小屋(宿泊できるのかは未確認です)もあります。高ボッチから伸びた車道の終了点が、この鉢伏山荘という形。

山荘でトイレをお借りして、山頂を目指します。

が、ツツジがすごすぎて全く前に進みません。山肌を赤く染め上げたツツジは、まさに深紅の絨毯のよう。時期外れの紅葉かと錯覚するほどですが、紅葉であっても、こんなに綺麗に染まった山にはそうそうお目にかかれません。

鉢伏山のツツジ

鉢伏山のツツジ

これほどのツツジの大群生であればもっと有名になっていてもいい気がしますが、松本出身の僕も「鉢伏山のツツジ」というのはあまり聞いたことがないので、今年が『当たり年』なのかもしれませんね。

結局、山頂に着いたのは予定を1時間ほどオーバーした12時すぎ。予報通り雲が多くなってきてしまいました。

鉢伏山の鳥居

鉢伏山の展望台

山頂のすぐ横には展望台があり、富士山や八ヶ岳をはじめ、北・中央・南アルプスをすべて眺められる絶好のロケーション。この日は雲が多くてギリギリ富士山が見える程度でしたが、諏訪湖や松本平はよく見えていました。

展望台のまわりにはベンチがあるので、大パノラマを楽しみながらごはんを食べるという贅沢ができてしまいます。

ツツジを楽しみながら、前鉢伏山まで高原散歩

昼ごはんを食べ終わると、空模様が怪しくなってきたので、急いで下山することにします。

黒い雲

後ろ髪を引かれながら歩いていくと、引き止めるかのように雲が晴れ、素晴らしい景色が顔をだします。

さっきまでの怪しい空はどこへ行ってしまったのか、まるで夏のような晴天モード。

鉢伏山の小屋跡

鉢伏山のツツジ

咲き誇るレンゲツツジ

急な空の変化に驚きながらも、しばらくは雨の心配もなさそうなので、もう少し山頂部を満喫することにしました。山頂部をすこし進んだところにある『前鉢伏山』の方まで足を伸ばしてみます。

前鉢伏山のツツジ

初夏の鉢伏山

こちらも圧巻のツツジ。

もちろんツツジがなくても素晴らしい場所なのですが、これだけ雰囲気を変えてしまう花の生命力に脱帽です。ただただ感嘆しながら最高の山歩きを楽しみます。

鉢伏山の登山道

ツツジがなければこんな感じ。これはこれで雰囲気があって素晴らしいです。

結局、予定を大幅にオーバーして、鉢伏山荘の分岐に戻ったのが14時半。名残惜しい気持ちはありますが、いくらなんでもそろそろ下山しなければなりません。

夏らしい雲

下山後は『桧の湯』で温泉を

山頂でのんびりしすぎてしまいましたが、天気はまだ持ちそうなので、焦らずに下山します。

なにしろこの日は夏至の2日前。日の長さは心配する必要はありません。登ってきた道を、そのまま下っていきます。

登山道を下る登山者

友人には、ストックを使ってもらいました。山は登りよりも下りのほうが怖いですし、途中でバテてしまう可能性もあるので、初心者と山にいくときはストックを持つようにしています。

非常時には添え木や担架になりますし、ツエルトを張るのにも使えるので、持っておいて損しないアイテムですね。

結局、駐車場に着いたのは16時半。当初の予定では15時には下山予定だったので、山頂で過ごした時間がそのままプラスされた感覚です。

幸いなことに天気ももってくれましたし(崩れていたらもっと早く下山していたでしょう)、怪我もなく山歩きを満喫できました。

桧の湯の看板

帰りがけに近くの『桧の湯』で汗を流して、さっぱりしてから帰路につくことにします。

大人300円と激安ですが、シャンプーや石鹸はないので用意しておくといいでしょう。ぬるめのお湯で、ついつい長湯したくなる温泉です。

まとめ:鉢伏山は1年を通じて楽しめる初心者おすすめの山

今回の鉢伏山は、ツツジが咲いていることも知らずに訪れたのですが、素晴らしい景色を堪能することができました。タイミング的には今が満開で、今週末(6/23-24)くらいまでがピークなのでしょう。

調べてみると、例年6月の下旬がツツジの見頃とされているようですが、特に「ツツジの名所」として知られているわけでもなさそうです。

こっそりと『お気に入りの山リスト』に追加しておいてもよかったのですが、我慢しきれず、こうして記事にしてしまいました。本当にいい山なので、気が向いた方はぜひ足を運んでみてください!

車でもアクセスできますし、季節ごとに見頃があっておすすめです。

冬の鉢伏山

ソウジュ

松本は北アルプスだけじゃなく、素晴らしい山があるのです!

松本のおすすめランチまとめ』という記事もあるので、タイミングがあえばぜひぜひ。

小木曽製粉所のさるそばこれはウマい!松本のおすすめランチを4つ厳選!

おとなりの『美ヶ原』の登山レポートはこちら!

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