【札幌】北海道に移住して4ヶ月経ったので、移住理由と所感をまとめる

北海道の夕焼け

長野県松本市から北海道札幌市に移住してちょうど4ヶ月ほど経ちましたが、いまだに「長野から札幌?なんで!?」と聞かれることが多いので、私が移住先として北海道札幌市を選んだ理由と、それぞれの観点について現時点でのギャップや所感をまとめておこうと思います。

札幌への移住を検討されている方の参考になれば幸いです。

長野県松本市から北海道札幌市へ

私が札幌市を選んだのは、主に下記3点が理由です。

  • 壮大な自然があり、アウトドアアクティビティのメッカであること
  • 仕事の選択肢があること
  • 住みやすいこと(生活コスト・移動コスト・食の豊かさ)

まず、私は登山がしたい一心でいろんなもの(キャリア・お金など)を捨ててきた人間ですので、登山をはじめとしたアウトドアが存分にできることが大前提となりました。また、エンジニアとして働くことを決めていたので、その需要がある場所という観点が必要でした(フルリモートできるほどのスキルや経験はなかったので)。

そして最後に、どれだけストレスなく生活できるか、という観点として生活費や移動のコストを気にしました。私は食べることが大好きなので、食の豊かさという点もここに加えた結果、答えが自然と『札幌市』に決まった、という流れです。

壮大な自然とアウトドアアクティビティ

もともと北海道が好きでなんども訪れているのですが、そのたびに感動する壮大な自然と、海外と見まごうほどのスケールの大きさは、アウトドア好きとしては見逃せない重要なファクターでした。

ずっと本州で暮らしていて、それも自然が豊かな長野県で人生の大半を過ごしてきましたが、色々な話を聞くなかで「北海道のアウトドアは超ディープ」という認識を持っていました。私の身の回りで、ちょっと常軌を逸したアウトドアの楽しみ方をしている方々は大抵北海道の出身だった、という事実が大きいのかもしれません。

野生動物の密度、世界自然遺産知床、パウダースノーを超える『シルキースノー』。山・湖・川・海と遊ぶフィールドには事欠かないはずなので、あとは自分がそこでどう遊ぶかだと考えました。

現時点での感想としては「登山をするなら松本市のほうがいい」ということです。

まだまだ土地勘がなくてこちらのアウトドア事情を把握できていない部分が大きいのですが、『登山』という観点だけで考えると、山岳地帯と生活圏がコンパクトにまとまった長野県のほうが山までのアクセスがよく、また行き先の選択肢や交通手段の柔軟性もあります。

北海道は良くも悪くも大きい(広い)ので、札幌在住だと森林限界を超える高山までは最低でも車で2時間ほどかかります。その点、松本市であれば北アルプスまで電車で行けますし、なんなら自転車や徒歩でも射程圏内です。そして、縦走できるような山域・ルートとなると選択肢がほとんどない、という点もネックですね。「登山だけ考えるならば松本市が最強」、これは経験則として間違いないです。

「アクセス」という点はおそらく他のアクティビティも共通していて、やはり車を確保しないと北海道でのアウトドアは厳しいですね。もちろんレンタカーは格安・潤沢ですので、多少の手間はかかりますが困るほどではありませんが。

海(石狩)は片道1時間以内、川も豊富なので釣りには困らないでしょうし、山菜も採れる、キャンプ場は格安、ドライブや絶景には事欠かない、といった具合に、総合的なポテンシャルは非常に高く、まだ私が地の利を活かしきれていないのは明らかなので、この点は引き続きリサーチ・体験していこうと思います。

現時点での全体的な評価としては、80点くらいの感覚です。

仕事の選択肢がある

仕事は大事ですし、とくに私は「エンジニアとしてもう一度しっかりと働きたい」という気持ちがあったので、「とりあえず自然たっぷりな田舎にいけばなんとかなる」というものでもありませんでした。

札幌は人口200万弱の巨大地方都市だからその点はあまり困らないだろう、という認識でしたが、甘かったですね。ネット上にも「札幌ってウェブ系IT企業存在しなくない?!」みたいな記事もありましたが、実際、札幌で私にフィットしそうな求人数はかなり少なく、最終的にエントリーしたのは5社程度でした。

移住を視野にいれた転職活動を通じて得たIT業界の勢力図としては、求人のほとんどが東京に一極集中、大きな壁があって大阪・名古屋と大都市が続き、ニューフェイスとして福岡が力を伸ばしていて残りの地方都市にはポツポツと、というもの。

はじめは驚きましたが、私は首都圏・大阪・名古屋には住みたくなかったので、「あとはどこでもそんなに大きく変わらない(あまり求人が多くない)」という前提で考えるようにしました。とはいえ、人口20万人程度の松本市や長野市などの地方都市は求人自体が極端に乏しく、自ずと「そこそこ人口の大きい地方都市」が候補になりました。

その流れでいくと、福岡は非常に魅力的でした。自治体としてキャッシュレスなどデジタル化を強力に推進しており、東京に本社を構える企業の第2の拠点が進出していて、かなり盛り上がっている印象を受けます。実際、私が今回の転職活動でもっとも興味があった企業も福岡の企業でした。

いま実際に働いて感じることは、やはり札幌でのエンジニアとしての案件はニアショア開発が太宗を占めており、自社サービスを持っている企業はかなり限られるということです。またブロックチェーン技術については自治体として推進している現状もありますが、AI含め先端技術に絞って狙うのはかなり厳しいような気がしています。本観点で評価するならば60点ぐらいでしょうか。

生活にストレスがなく、住みやすいこと

趣味・仕事ときたら、やはり実生活も重要です。私が注目したのは「生活費・移動のしやすさ・食べものの美味しさ」という3点です。

札幌は圧倒的に家賃が安く、生活コストが低い

意外と知られてないみたいですが、札幌の家賃相場はかなり安いです。体感としては東京の半額程度で、たとえば「最寄駅まで徒歩5分・職場まで電車20分・築年数の浅い30平米ほどの賃貸」は都内であれば10万円くらい必要だと思いますが、札幌なら5万で狙えます。

家賃が安ければその分固定費を削ることができるので、家賃は安いに越したことはありません。ちなみに松本市で上記と同等の物件を探すとすれば7万程度はかかるので、全国的にみても札幌の家賃が突出して安いのはほぼ間違いな事実だと思います。そして、先述の福岡もめちゃくちゃ安いんですよね。このあたりで、候補はほぼ福岡か札幌か、という2択でした。

また、こちらも先述しましたがレンタカーが安いというのを住んでみてから知りました。お盆などの大型連休中でも、クーポンをうまく利用すれば1日3000円代で移動手段が確保できるのは非常におおきなメリットです。

冬になるとガス代がかさむのでもっと生活費が上がると思いますが、現時点では満足度90点としておきましょう。

交通の便は悪くはないが良くもなく

「移動のしやすさ」には2種類あると思っていて、「職場と家などの生活圏の移動のしやすさ」と、「週末に出かけたり、旅行にいくときの移動のしやすさ」はまったく別なので切り離してお話しします。

まず、移住地選定段階で意識していたのは後者のほうで、前者は正直あまり意識していませんでした。ですので後者から話していくと、ここでもやはり候補になったのが福岡でした。札幌も福岡も東京からは遠いですが、飛行機を使えば苦になりませんし、とくに東京発着の福岡・札幌の便は数も多くLCCもあるのでタイミングを選べば10000円もかけずに往復が可能です。

とくに福岡は中心街のすぐ隣に空港があるので、空港への移動も超短時間で済みますし、広島や仙台などの地方都市よりも低コストで東京にアクセスできるような気がします。ですので、「東京・名古屋・大阪を除いた地方都市では、そこまでアクセスに大きな差はない」という結論に落ち着きました。

実際に住んでみると、札幌は新千歳空港まで1時間ほどかかるので、羽田経由で都心までアクセスするのに4時間程度かかります。これはちょっと遠いなという気もしますが、現時点ではそんなに本州にいく用事もないので気にならない程度です。

また、道内の移動はレンタカーが基本となりますが、先述のとおり優れたレンタカー事情によって今のところ不便は感じていません。

つぎに生活圏の移動についてですが、こちらは非常に良好です。札幌の交通網はJRもしくは地下鉄、一部バスと路面電車になるのですが、地下鉄の沿線は終点でも札幌駅まで20分以内に到着するのでどこでも近いです。通勤時間は少し混み合いますが東京の満員電車とは比べ物になりませんし、通勤ストレスはほとんどありません。

特筆すべきは充実した地下歩道で、中心部はほぼシームレスに移動可能です。オフィスが中心街にあるかぎり雨や雪でもほとんど濡れないで済みますし、信号待ちもしなくていいので個人的にめちゃくちゃ重宝しています。

全体の評価としては、道外への移動であれば70点、道内なら85点ぐらいです。

食べ物が美味しい

どこへ行ってもその土地その土地で美味しいものはあるのですが、魚介類をこの上なく愛する身としては、やはり北海道の海産物に勝る魅力はありませんでした。この点については議論の余地がないと思うのであまり多くを語りません。筋子をゲットしてきて自作いくら丼を作ったり、殻つきホタテとビールで仕事の疲れを癒したり、文句なしの100点ですね。

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全体を通して福岡と札幌が魅力的、満足度も良好

以上の3つのポイントで移住地を選定したのですが、個人的に魅力的だったのが札幌と福岡でした。アウトドアアクティビティという観点から最終的に札幌を選びましたが、もう少し趣向が違えば福岡になっていたのかなと思います。

仕事という点でややイマイチな面がありますが、全体として札幌生活の満足度は良好で、これから遊び方を身につけてもっと地の利を満喫していきたいところです。住む場所というのは人生に大きな影響を及ぼす要素ですので、自分が生きていくうえで大切なポイントをしっかりと見極めて、ベストな場所に住みたいものですね。

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