初めての登山!美ヶ原で5歳のチビッコと日帰りハイキングしてきた

登山する子供

2018年8月26日、『美ヶ原』を日帰り登山してきたので、そのレポートです。

ソロ(単独)での登山がおおいぼくですが、今回は5歳のチビッコの初登山をコーディネート。すばらしい天気のもと、山を楽しむことができ、メンバー全員が大満足の山行となりました!

5歳児とゆく『美ヶ原』日帰り登山プラン

まずは、今回のプランについて。

美ヶ原は、長野県松本市にある標高2034mの山。山頂部が平らになっていて、『山』というよりも『高原』というイメージのほうがちかいです(じっさい、『美ヶ原山』とはいわず『美ヶ原高原』といわれています)。

百名山のひとつではありますが、山頂のすぐ下まで車でアクセスできるため(おまけにホテルまである)、「いちばんユルい百名山」などといわれることも。

ソウジュ

今回はちゃんと下から登りますよ!

そもそも今回の登山は「5歳児の初めての登山をコーディネートしてほしい」という依頼だったため、

  • コースタイムが短く、5歳児でも歩ききれる
  • 非常時にエスケープできるルートがある
  • 危険箇所がすくない
  • 風景や動植物など、分かりやすい『楽しさ』がある

という4つを意識して山選び・ルート選びをした結果、ここ『美ヶ原』に白羽の矢がたちました。

美ヶ原の登山地図

ルートについては、美ヶ原の登山ルートとしてもっともオーソドックスな『百曲がりルート』をチョイス。高原まで登って山頂である『王ヶ頭(おうがとう)』まであるき、『ダテ河原ルート』で下山するプランです(赤線)。

下山口と入山口がちがいますが、車道を15分ほどあるけば入山口にもどることができるので車の回収もラクラク。コースタイムは往復4時間半ほどですし、この時期は山頂部に牛や馬が放牧されているので、楽しさもきっちり抑えることができるコースとなっています。

ちなみに個人的には『焼山沢コース』という沢にそっていくルートにとても惹かれています(青線)。

ソウジュ

『焼山沢コース』はこんど行ってみます!

美ヶ原を登山する家族

今回いっしょに登るのは、5歳のSくんと、そのお父さん。男3人での日帰り登山です。

登山口となる『三城いこいの広場』まで車でアクセス

三城いこいの広場の駐車場

登山口は『三城いこいの広場』、松本駅から車で50分ほどでしょうか。おおきな駐車場とトイレがあるので、ここでしっかりと準備をします。

駐車場は2段になっていて、全部で50台ほどはとめることができそう。この日は駐車場についたのが朝9時前とかなりゆったりしたスタートでしたが、日曜ということもあってか駐車場には30台ほどとまっていました。

この夏のうだるような暑さはなくて、長野県らしいカラッとした快晴の登山日和です。

水を多めにもってお父さんと分担し、Sくんは荷物ナシで9時に登山口をスタート。ここにはキャンプ場もあるので、ゆったりと1泊2日のキャンプ登山もいいかもしれません。

5歳児の初めての登山がスタート

百曲がりコースの看板

さっそく、レストハウスの左手から入山します。30分ほどは、森の中をぬけていくなだらかな斜面です。

ペース調整と安全確保のために、ぼくとお父さんでSくんをはさんで進んでいきます。

初めての登山でどれだけ歩けるのか、どれくらい時間がかかるかなど、気がかりなことは尽きませんが、そんなぼくの心配をよそにスタスタ歩いていくSくん。

歩きなれないのでつまずいたり滑ったりして危なっかしいところもありますが、元気いっぱい。

「岩から草がはえてる!なんで??」「虫がいっぱいだ〜!」「セミ(ぬけがら)!!」と、目の前の景色がとても新鮮なよう。一緒にあるいてるのに大人では気づかないことに気づき、疑問をもつ素直な感性にまぶしさを感じずにはいられません。

セミのぬけがら

登山する子ども

大人にとってはかるく登れる段差も、小さな子にとっては大きな登りだったり、ちょっと背の高い雑草がかるがると子どもの背丈をこえていたり。歩き始めてから気づくリスクもたくさんありました。

とは言っても細かいことをゴチャゴチャいっても楽しさが半減してしまいますし、とりあえず「苔がはえて緑になった石はすべりやすい」「トゲのある雑草に気をつける」という2点だけつたえて登っていきます。

30分ほどで、あづまやのある広場に到着し、軽めの休憩。ここまではコースタイムよりも早いくらいで、Sくんもまだまだ余裕そうです。

百曲がり手前の広場

休憩といっても、トンボを追いかけて走り回るので、あまり休憩になっていなさそうですね…

青空

それにしても、いい天気!

百曲がりをこえて美ヶ原高原へ

ここからは、平べったい石がおおい斜面になります。『百曲がり』の由来は、斜面をのぼっていく『つづら折り』のこと。

斜面に突入しても、Sくんは「坂だぁ〜!(アゲアゲ)」といった調子で、ずんずん進んでいきます。カブトムシやクワガタのあつまるミズナラの林のなかだったので、探しながら楽しい登山がつづきます。

美ヶ原の百曲がりコース

しばらく順調にあるいていたSくんですが、百曲がりにはいって30分もしないうちに「疲れた〜休憩!」といって座り込みはじめます。

5歳の子どもならそんなものでしょうし、むしろここまでコースタイムより早いくらいで来れているのがすごい。焦らず、Sくんのペースにあわせて登ることにしました。

途中でチョロチョロと水が出ているところがあって、これもいい気分転換になったよう。「めっちゃ冷たい!」といいながら、頭に水をかけていました…

百曲がりコースの水場

休憩をはさみながら1時間ちょっとで、だんだんと展望がひらけてきました。

ススキの穂が秋を予感させますね。ゴールがみえたことで俄然やる気になったSくん、ずんずん進んでいきました。

美ヶ原の百曲がりコース

美ヶ原高原

ここは標高1800mほどのはずですが、すでにほんのりと黄色っぽくなってきている木もチラホラ。今年は秋が早そうですね。

美ヶ原の山頂部

スタートから2時間、ついに美ヶ原の山頂の高原に到着です!

Sくんも「山頂だ〜!」と嬉しそう(正確には山頂ではないんですけどね)。それにしても、コースタイムぴったりで登ってしまう幼稚園児のエネルギーに脱帽です。

富士山や南アルプス、そして隣には『鉢伏山』がよく見えます。

アルプス展望コースで山頂へ

素晴らしい天気なので、ここで昼ごはん。もってきたおにぎりとナシで絶景ランチです。風が強かったのですが、日差しも強くて暑すぎず寒すぎず、快適なランチタイムとなりました。

しばらく休憩したら山頂の『王ヶ頭』へむかいます。ここからは牧場のなかをすすむコースと、『アルプス展望コース』があるのですが、ボケっとしてたら知らないうちに『アルプス展望コース』へ。

牧場コースは、もうちょっと進んだ『塩くれ場』から分岐するようですね。牧場をスルーしたので、この日のもうひとつの目玉だった牛や馬を見るチャンスを逸してしまいました。

そのかわりに眺めのよいルートで山頂まで歩くことができたので、まあよしとしましょう。

王ヶ頭と美ヶ原高原

美ヶ原を登山する少年

このあたりになってくるとSくんのテンションも最高潮。絶景のなかをダッシュしまくりで、いつ転ぶかヒヤヒヤしてしまいます。

なだらかな道ではありますが、斜面のトラバースなので転落しないように気をつかってあげたほうがいいですね。

美ヶ原高原

王ヶ頭ホテル

山頂のすぐとなりにあるのは『王ヶ頭ホテル』。松本市内で随一の絶景を満喫できるすばらしいホテルです。

ホテルからトゲのようにつきでているのは、さらに奥にある電波塔。美ヶ原の山頂には電波塔があって、松本市内や近隣の山からみてもすぐにわかるほど特徴的です。

小学生くらいの頃に、この電波塔をみて「あの山(美ヶ原)は山頂に街があるからいきたくない」とゴネていたのを思い出します(ぼくは小さい頃から人混みが苦手だったよう)。

美ヶ原の山頂

美ヶ原の電波塔

Sくんは山頂直下ののぼりですこしキツそうにしていましたが、12時半ごろ無事に登頂です!ほかの登山者もいて、山頂はそこそこにぎわっていました。

王ヶ頭からダテ河原ルートで下山

昼ごはんはもう食べてしまいましたし、時間帯も午後にかかけ。写真をとってしばし休憩したら下山にかかります。

下りは登りとは別のルートで、三城から山頂へと直登する『ダテ河原ルート』をくだりました。

美ヶ原でハイキングする親子

コースタイムは1時間半ほどですが、疲れてくる時間帯でもありますし、ルートも登りよりも急なので(気のせいかも?)、ここからが本番といったところでしょうか。

Sくんもやはり下りのほうが怖かったようで、「怖い〜」と言って立ち止まってしまう場面も。とくに樹林帯にはいるまでは、視界がいいぶん高度感があって怖いのかもしれませんね。

岩の段差が怖いようだったので、「まっすぐに下りずに、小さな段差で下りられる場所をさがすこと」とアドバイスをして、ところどころ手をつなぎながら下っていきます。

脚力がたりないのか(おそらく登りで疲れている)、下りのスピードを殺しきれずに小走りになってしまったり。

とにかく気を抜けない場面がつづきましたが、しばらくするとだんだんとコツをつかんでくれて「ここは右!」とかいいつつ歩きやすいコースどりをするようになりました。

三城牧場の周辺

そんなこんなで気を抜けない1時間半をすごすと、見覚えのある車道にでました。ここから駐車場までは15分ほど。

14時半ごろに下山完了して、最後にレストハウスでソフトクリームをたべて帰路につきました。

最後は「疲れたー」と言って10分ごとに休憩をしていたSくんでしたが、ルートの長さはちょうどいい塩梅だったようにおもいます。

途中からなんども「山、楽しい!」と言っていて、初めての登山はかなり楽しんでもらえた様子。そう言ってもらえるとやっぱり嬉しいですね!

まとめ:美ヶ原は初心者とのハイキングにもおすすめ

美ヶ原はアクセスがいいことから軽視されがちな百名山ですが、こういう楽しみ方もできるんだな、とその魅力を再確認。

とくにコースタイムやエスケープ手段の豊富さから、しっかりと安全を確保したうえで登山の楽しさを味わうことができるのはすばらしいですよね。子どもや初心者との登山にもおすすめです。

また、子どもと登山というのはぼくにとっても初めての経験。ずっと気を抜けなかったのですが、新鮮な気づきがたくさんあってとても楽しい時間を過ごすことができました。

気を抜けないのであまり長くても疲れてしまいますし、コーディネートする側からしても、これくらいのコースタイムはちょうとよかったなと感じています。

5歳児の初登山コーディネート作戦、大成功でした!

ソウジュ

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