ペツルの12本爪アイゼン・バサックをワンタッチからセミワンタッチに交換する

ペツルのバサック

ここでは、これらペツルの12本爪アイゼン『バサック』のワンタッチからセミワンタッチへのパーツ交換の方法をまとめました。

  • バサックをワンタッチ(セミワンタッチ)に交換したい
  • 交換しようとしたけど、固くて諦めた

そんな方はぜひ参考にしてみてください。ちょっとしたコツさえつかめば、力がないひとでもサクッと交換できるようになりますよ。

ソウジュ

ちなみに、ぼくも初めてチャレンジしたときにとても苦労した記憶があります…

なお、ここからはワンタッチ・セミワンタッチを切り替えるパーツを「フロントベイル」と記述します。また、ここでは一番メジャーなモデルである『バサック』について説明しますが、『リンクス』や『サルケン』も同様の手順で交換することができますし、セミワンタッチからワンタッチへの交換も同じ手順でOKです。

アイゼンのフロントベイル交換に必要なもの

バサックと交換用のセミワンタッチベイル

必要なものは以下のとおり。

  • アイゼン(バサック、サルケン、リンクスのいづれか )
  • ワンタッチ用もしくはセミワンタッチ用のフロントベイル
  • ひも(アイゼンのバンドで代用できます)

ふたつめのフロントベイルですが、バサックの『LLU(レバーロックユニバーサル)』バージョンにはもともと付属しています。一方の『FL(フレックスロック)』には付属していないので、別途購入する必要があります。

ソウジュ

購入する場合、『フィル』という名前の3500円のフロントベイルでOKです!

また、みっつめのひもはアイゼンのバンドで代用することができるので、ここではその方法で説明していきます。

あとは床と手の保護としてダンボールや軍手など、そのあたりはお好みで。

今ついているワンタッチベイルをはずす

それではいよいよフロントベイルを交換していきましょう。交換のコツは

  • ひもを使うこと
  • フロントベイルの角度に注意すること

の2点。これだけ気をつければ、気軽にサクサクと交換することができますよ。

バサックのワンタッチベイル

バサックのワンタッチベイル

まずアイゼンを裏返して、いまついてるフロントベイルの末端を確認します。一方の端は丸く、もう片方はすこしつぶれた楕円形をしていますよね。引っ張るのは、この「つぶれた楕円形」の方です。

引っ張るまえにもうひとつ確認しましょう。つぶれた方の端が通っている穴は、楕円形ですよね。つまり、穴と金具の形が一致する角度で引っ張ればサクッと外すことができます。

ここまで確認できたら、末端が楕円のほうを上にしてアイゼンを横向きに置きましょう。あとは金具にひもを通して、真上に引っ張るだけ。

ちなみに、フロントベイルをうしろに倒したときに穴と金具の角度が一致します。なので、いちいち確認しなくてもちゃんと倒して引っ張るようにすればいいわけです。

バサックのワンタッチベイル

バサックのワンタッチベイル

フロントベイルを倒すときに硬くて心配になるかもしれませんが、問題ないので後ろまで(上の写真のようになるまで)たおしましょう。

アイゼン本体が動いてしまうと危ないので、足でしっかり押さえて引っ張るとスムーズです。

バサックのベイル交換

バサックのワンタッチベイル

セミワンタッチベイルがはずれました。こうやってみると、末端の形が違うのが一目稜線ですね。

セミワンタッチベイルを装着する

あとは、外したのとおなじ要領で交換するフロントベイルをつけましょう。ボーッとしてると向きをミスりがちなので気をつけましょう。

バサックのセミワンタッチベイル

ワンタッチならアイゼンの前方向とフロントベイルの凸が一致するのが正解。セミワンタッチなら、ひもを通す穴がアイゼンの後方に向くのが正しい向きです。

バサックのセミワンタッチベイル

また、バサックのセミワンタッチベイルは末端が両方とも楕円形なので、向きさえ気をつければどちらを先にとおしても大丈夫。

そうしたらひもを通して、穴の角度に気をつけて引っ張ります。このときにちょっと強めに引っ張っておくと、アイゼン本体にキズがつかないのでおすすめです。また、バサックにはフロントベイルの取り付け穴が2つあるので間違えないようにしてください。

バサックのベイル交換

セミワンタッチのバサック

これを両足分交換すれば完了です!慣れれば3分ほどでできるようになりますよ。

ちなみに、バサックはバックベイルの位置も動かすことができますが、これはひもを使わずに素手で簡単にずらすことができます。

ソウジュ

取り付け穴と金具の角度だけ注意するようにしてください!

まとめ・ワンタッチとセミワンタッチの交換を覚えてアイゼンを使い分けよう!

特別な道具も必要ないですし、手順も簡単。いちど覚えてしまえば、あんなに面倒だったワンタッチからセミワンタッチの換装もサクッとできてしまいます。

この交換が面倒で、「ワンタッチアイゼンがつけられる冬靴だけど、セミワンタッチのままアイゼンを使っている」という人もいるんじゃないでしょうか。正直なところ、それはあまりおすすめしません。ワンタッチがつけられる靴にはワンタッチでつけたほうがいいのです。

まず、ワンタッチのほうが手早く装着できます。ワンタッチ・セミワンタッチのどちらにせよバンドをやりくりしなければならないのは一緒ですが、足首部分を留めるだけでいいワンタッチのほうが装着はスムーズ。悪天候の吹雪のなかでアイゼンをつけなきゃいけない、といったシチュエーションも十分にあり得るので、「素早く簡単に操作できる」というのは非常に重要なポイントです。

また、セミワンタッチはフロントパーツに樹脂が使われていることがほとんどですが(バサックもそう)、この樹脂パーツは劣化して破損してしまうことがあるので(たまにある事例です。実際、昨冬もツイッター上で破断した事例を見かけました)、そういった心配がないワンタッチのほうがベターなわけです。

ワンタッチとセミワンタッチの交換はサクッとできるようになったはずなので、ぜひ靴によって適切な装着方式で使ってみてください!

また、ワンタッチアイゼンの装着方法という記事もあるのでよければどうぞ。「靴とアイゼンの相性ってなに?」という方にむけて、チェックポイントにわけて解説しています。

登山靴とアイゼンプロはここを見る!登山靴とワンタッチアイゼンの『相性』をチェックする4つのポイント

「なんだかアイゼンの刃が丸くなってきたな〜」という方はアイゼンのメンテナンス方法をどうぞ。

登山靴とアイゼン【メンテナンス】冬季登山用アイゼンの研ぎかたと手入れの方法
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